でも、そのときは命をかけて好きだった。
過去の恋愛
「これは恋だったのか、それとも執着だったのか。」
過去の恋愛をふと思い出して、胸がズキンと痛むことはありませんか?
一度でも「自分を見失うほど誰かを愛した」経験がある人にとって、それが本当に愛だったのか、それともただの依存や執着だったのか、その違いに気づくのはずっと後になってからだったりします。
このnoteは、かつて命を削るように恋をしたあなたへ贈る物語です。
読み終えたとき、少しだけ心が軽くなり、あなたの過去が“間違い”ではなく“通過点”だったと思えるように。
「全部、あの人のために」から始まった恋
最初は幸せだった。間違いなく。
あの人からLINEが来るだけで一日が明るくなり、
ちょっとした言葉やスタンプで浮かれたり、落ち込んだり。
💓たった一人の誰かが、自分の世界のすべてになる。
それは特別なことのように感じるし、若い頃ならなおさら“それが恋だ”と信じて疑わなかった。
彼が笑ってくれるなら、自分の予定なんてどうでもよかった。
彼の好みに合わせて服を買い、彼が好きだという音楽や映画を覚えた。
「合わせることが愛」だと、心の底から思ってた。
でも、少しずつ何かがおかしくなっていったんです。
「好きだから我慢する」は、本当に愛なのか?
境界線が曖昧になっていく
彼の返信が遅いと不安になり、
彼が他の女性の話をするだけで心が波立つ。
📱スマホを見る頻度が増えるのは、恋じゃなくて不安の表れ。
彼を信じてるつもりで、本当は自分の心が揺れ動きすぎてた。
最初は「彼は忙しいから」と自分に言い聞かせてたけど、
次第に「私は都合のいい女なんじゃないか?」という疑念がよぎる。
💬
「今日は会えない」
「仕事が忙しい」
「友達と出かける予定がある」
…そんな言葉が増えていくたびに、私の心はどんどんすり減っていった。
でも、「嫌われたくない」という気持ちが、すべてに勝っていた。
「執着」と「愛」は、似て非なるもの
なぜ、あんなにのめり込んでしまったのか?
あとから思えば、あれは恋じゃなくて執着だった。
「彼を失うくらいなら、自分が壊れてもいい」そう思っていた。
そんなの、愛なんかじゃない。
🔸執着とは、自分の価値を他人にゆだねること。
「彼に愛されなければ、私は価値がない」
そう思い込んでいたから、彼に拒まれることが死ぬほど怖かった。
自己肯定感が低かったのかもしれない。
本当の私は、彼に愛されるために生まれたわけじゃないのに。
“都合のいい女”になっていた日々
私は、私を手放していた
気づけば、私は自分自身をどこかに置いてきてしまった。
・本当は嫌だったのに笑っていた
・本当は悲しかったのに平気なふりをしていた
・本当は「もう限界」だったのに、「大丈夫」と言っていた
😭
「あの人に必要とされない私なんて、価値がない」
そんな風に思い込んでいた。
だけどそれは、彼にとっても、私にとっても不幸だった。
本当の愛は、犠牲の上には成り立たない。
「好き」という気持ちは、相手をコントロールする理由にはならない。
別れの朝に見えた「自分の影」
もう限界だった。愛するふりをやめた日。
ある朝、ふと鏡の前に立った自分を見て、涙が出た。
顔はやつれ、目の下にはクマ。
部屋は散らかり、生活も心もボロボロ。
🧩
「私は誰のために、こんなに必死だったんだろう?」
そのとき、はじめて自分の心の声が聞こえた。
「このままだと、壊れる」と。
そして、彼に別れを告げた。
「もう無理、愛し続けられない」と。
それが、私の再生の始まりだった。
あの恋を経て、ようやく気づけたこと
あれは、恋じゃなくて、執着だった
今だから言える。
あの頃の私は、「愛されたい」ではなく「必要とされたい」と願っていた。
それは愛ではなく、空虚な心を埋めるための依存だった。
🧠
本当に自分を大切にしてくれる人は、「不安」ではなく「安心」をくれる。
本当に愛されるというのは、「我慢」ではなく「尊重」の上にある。
だから、あれは“失恋”じゃなく、“自分を取り戻す過程”だったのだと思う。
同じように苦しんでいるあなたへ
もし、今も誰かに心を握られているなら
もし、あなたがいま
- 会えないと不安になる
- 嫌われたくなくて自分を押し殺している
- 「愛されてないかも」と思っている
のなら、それは本当の愛ではないかもしれません。
🌈
あなたは、あなた自身でいていい。
誰かに合わせるために、心をすり減らす必要はないんです。
最後に:過去の恋も、あなたの一部
あの苦しかった日々が、今のあなたをつくっている。
でも、その恋がすべてではないし、
あなたの価値を決めるものではない。
あのときの私に、今ならこう伝えたい。
「あれは、恋じゃなくて執着だった。でも、それでもいい。よく頑張ったね」
そして今のあなたにも。
💐
あなたは、もっと自由に愛していいし、愛されていい。