私はまだ、あの夜のLINEの最後の一文を覚えてる。
忘れるなんて、できるわけなかった
「もう、おやすみ。元気でね。」
それが、あの人から届いた最後のLINEの一文だった。
短くて、あっけなくて、冷たいわけでも優しいわけでもなかったその言葉が、私の心にずっと残っている。
あれから何度、LINEの履歴を見返しただろう。
スクロールして、指を止めて、あの最後のメッセージを目にしては、
「元気でね」の裏に隠された本当の気持ちを探ろうとしていた。
「前に進まなきゃ」ができない理由
よく言われる。
「もう忘れなよ」
「新しい人、探しなよ」
「そんな相手、引きずる価値ないよ」
そんなの、分かってる。
だけど、心は理屈じゃない。
言葉で蓋をしても、思い出はふいにやってくる。
- 駅前のカフェに入ったとき
- 好きだったアーティストの曲が流れたとき
- 街中で同じ香水の匂いを感じたとき
そのたびに、あなたの姿がふっと浮かんでしまう。
いま、何してるんだろうね
ねえ、あなたは忘れたの?
あの夜、2人で歩いた帰り道の空気。
手をつないだ時、指先が少し震えてたこと。
私が見せた泣き笑いの顔。
あなたが最後にくれた、あの言葉。
🟦 私は、覚えてる。
忘れられないというより、手放せない。
だって、あの恋は、確かに私の一部だったから。
傷ついたけど、あの時間があったから今の私がいる。
あの日のLINEが、今の私を作ってる。
「忘れること」が前に進むことじゃない
「忘れなきゃ」って、焦るたびに、自分を責めてしまっていた。
でも最近、こう思えるようになった。
忘れなくてもいいんじゃないかって。
思い出すこと=戻りたいわけじゃない。
ただ、本当に好きだったから、残ってるだけ。
それって、悪いことじゃないよね?
大切だった恋は、大切なままでいい
📌 思い出は、無理に閉じなくていい。
📌 今のあなたが泣いてるなら、それは愛した証拠。
📌 あの人を忘れないまま、新しい未来を選んでもいい。
傷ついた恋は、あなたを弱くするんじゃなくて、
本当の優しさを知るための、通り道だった。
いつか、心から笑える日が来る
ある日ふと、同じカフェに入って、
同じ香りを感じても、涙がこぼれなくなる日がくる。
その時、ようやく言えるかもしれない。
「ありがとう」って。
「おやすみ。元気でね。」
今なら、私もそう言える気がする。
🔻おわりに:まだ泣いてしまうあなたへ
時間が解決してくれるなんて、よく言うけれど、
あなたが本当に癒えるには、時間だけじゃ足りない。
でもね、今ここにいるあなたが、その人を本気で愛したこと。
それは、誰にも否定できない、あなたの宝物だよ。
忘れなくても、前に進める。
思い出を大切に抱きしめながら、また一歩、歩いていこう。